機械学習の応用研究
機械学習の研究の一つは,現場実装を目指した企業との共同研究です.その企業は,水栓の製造・販売を行っていおり,商品の出荷前に張り付けるラベルが正しい位置に確実に張られているを検査する必要がありました.箱詰めをしてしまうと確認ができないこともあり,定数管理という方法を採用していました.定数管理では,ラベルをはじめとするすべての部品を同じ数だけ揃え,最後に同時に無くなることで部品の取り付けミスのないことを担保しようという手法です.しかし,直接目視で確認しているわけでないこと,数を揃える準備に時間と人手が必要なことが問題でした.
そこで,深層学習を利用した物体検出という手法を応用し,ラベルの位置と種類を認識することで,直接製品をチェックしてラベルの取り付けを確認できるシステムを構築しました.
他にも,インド工科大学グワハティ校との共同研究で,医療分野において安価な計測機器による動作テストの結果から,障がいの恐れがあるかどうか機械学習を用いて診断することを試みています.
